
こんにちは!ペロリンです。『紅太郎です!』
僕たちはこの夏、河北町で行われた「最上紅花切花展」に行ってきました。太陽のように眩しい花を開かせた、鮮やかで元気な紅花たちに出会いました!紅太郎、この前は紅花の魅力をたっぷり堪能できたよ。紅花のこと、教えてくれてありがとう!
それにしても、最近はずいぶん寒くなったペロね〜。紅花の時期も終わって、今度は紅葉の季節!紅太郎も今年はもう仕事を終えて、お休みペロか?おつかれさまだペロ〜。『いいや〜ペロリン、休んでなんかいられないんだ。今日も最盛期に摘み取られた紅花で紅花染めをするんだよ!』紅花染め!?歴史の教科書で紅花染めの様子を描いた昔の絵を見たことがあるペロ。それを実際にするの?『そうなんだ。いっしょに来るかい?』もちろん行くペロ!
2004.08.24取材 取材地:河北町
日本の歴史文化は紅と共に…
紅花染めを見るために、いざ紅花の里河北町へ向かうペロ!
『では到着するまでに紅花の歴史を少し教えてあげるよ。ペロリンが見た昔の絵はいつの時代だった?』
確か江戸時代だったペロ。ずいぶん昔から紅花が栽培されていたんだね〜。
『ふふふ、ペロリン、何を隠そう紅花の歴史はもっと古いんだ!なんと今からおよそ1500年も前に朝鮮半島から日本に伝えられたんだよ。』
そ、そんな大昔に!?
『紅花の原産地はエチオピア。エジプトからシルクロードを辿り東へとやってきたんだ。花の栽培法だけでなく、同時に生花から染料となる紅餅を作り、そこから鮮やかな紅を取り、美しい紅花染めをする技術も伝来したらしい。
紅の美しさは貴族たちにとっても愛され、彼らの生活を鮮やかに彩ったんだ。衣服の染料を本務とする役所を設けたくらい紅花染めは重要なものだったんだ。そして時は流れ、奈良、平安、鎌倉…いつの時代も紅花は人々に愛されてきた。現在も当時の紅染衣装などが文化財として多く残っているね。
日本の歴史文化と紅花は切っても切り離せない間柄なんだ。』
紅花って、昔から皆に愛されてきたんだねえ。眉掃を俤にして紅粉の花…松尾芭蕉の句だペロよね?
『そう、芭蕉が奥の細道を行脚した時、沿道に咲きほこった紅花を見て詠んだんだ。紅の美しさは人の感受性を豊かにするんだろうねえ。
そんな紅花も、明治になると外国産紅花の輸入や低コストで大量生産の可能な化学染料によって衰退してしまったんだ。けれど紅花のすばらしい文化をなくしてはいけないと立ち上がる人もたくさんいたんだ。ここ河北町は特にね。』 |
紅花学級
さてさて到着しました!エプロンを付けた女性たちが集まっているよ。紅太郎、ご紹介お願いします。
『今日紅花染めを見せてくれる、河北町文化サークル「紅花学級」の皆さんです。皆さんは紅花染めや草木染めをされているんだ。』
あれ、大きな容器に水に浸った紅花が入っているペロよ。そう教えてくれたのは鈴木幹恵さん。紅花学級の級長を長く務められていた方で、紅花染めのエキスパートです。染め液ができるまで手間も時間がかかるんですねえ。
驚きの紅染めマジック!
もう一人のエキスパート、級長の遠藤美代子さんに続きを教えてもらうペロ。どうして35℃なんですか?クエン酸液が注がれると…シュワワワー、わあ〜っ!いっきに泡立ったペロ!!タライがまるでジェットバスのように細かい泡でいっぱいになったよ!びっくり!
花の状態、紅餅の発酵具合い、染め液の作り方、どんな布をどのタイミングで染めるか、いろいろな条件が重なって、同じものはない、世界にたったひとつの紅花染めが出来上がるんだねえ。
最初に入れた布が染め上がり、第2段、それが終わると続いて第3段目の布が入っていきます。そうしていくうちに、赤かった液の色はだんだんと黄色っぽくなってきました。白い木綿のハンカチがとても発色の良いピンク色のハンカチに生まれ変わりました。
雰囲気まで明るく染める、紅花染め
斉藤スミ子さんは今年から紅花染めを始めたそうです。
とは、紅花学級発足当時から活動されている安藤ときえさん。てきぱきと、みごとに染め上げていきます。
そう話す皆さんから笑いがこぼれる。
『布を結んだり、糸を巻いたりして「絞り染め」にしたり、割り箸で布を挟み固定して「板染め」にしたり、藍染めした布をさらに紅花で染め「重ね染め」をしたり、皆さんいろいろなアイデアを発揮して個性溢れる作品をつくっているね。』
皆さんとっても楽しそう!大盛り上がりだペロ〜。
現代に息づく紅花染めの心…
時代の波にのまれ、一時は衰退した紅花、そして失われかけていた紅花染め。けれど、ちゃんとここに息づいていました!どこまでも深く優しく包み込む夕日のような色の紅花染めを広げた明るい笑顔の皆さんに、紅花染めの心は宿っていました。
『きっと紅花染めには人を明るくする優しい力があるんだ。だからこそ昔に人に愛された歴史があるんだよ。』
紅花染めをしてみると、その魅力がわかるペロ。ぜひたくさんの人に体験してもらいたいペロ。そして、広がれ!紅の明るい笑顔!!
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