山形の夏に、酒と「なす漬け」。なすは夏野菜として様々な料理に使われます。全国各地で様々な形と大きさの「なす」が栽培されており、山形を見るだけでもその種類は豊富です。今回の旬の情報は、山形の様々な「なす」を紹介します。
2012年7月25日掲載
【民田なす】
民田なすは鶴岡市民田地区に伝わる伝統野菜。江戸時代民田地区の八幡神社の社殿を作る祭に京都の宮大工が種を持ち込んだと言われています。
大きさは手のひらに乗る1個10gから15g。小さいから未熟なうちに収穫している訳でなく、成熟したものがこの大きさ。他に無いしっかりした歯ごたえで大人気。
■産地情報
収穫は7月から始まり、8月上旬から8月中旬までの暑い時期が最盛期となります。
■販売情報
「産直館」白山店(鶴岡市白山字西野191)で購入することができます。
TEL.0235-25-6665
■おいしい食べ方
【材料】
- 水…1.8リットル
- 砂糖…180g
- 塩…150g
【作り方】
- 漬け汁材料を煮立て冷ましておく。
- なすのヘタを落とし、水洗いし、水気を取る。
- 民田なすが漬け汁に漬かるようにビニール袋に入れ、空気を抜いて口を閉じ、冷蔵後で一晩置く。
【レシピ提供:産直こまぎ】
【くろべえなす】
大江町で栽培されている特産野菜。肉質が柔らかく、果皮が硬くて光沢があり、煮てよし、焼いてよし、揚げてよしの万能タイプのなすです。主産地は中山間地で、昼夜の温度差でおいしいなすになります。
■産地情報
7月上旬〜10月末まで収穫されます。
■販売情報
県内の小売店で購入できます。
■おいしい食べ方
【材料】
- くろべえなす…1個
- たまねぎ…1/4個
- ピーマン…1/2個
- パプリカ…1/4個
- サラミ…薄切り6枚
【作り方】
- くろべえなすは縦に半分に切ってから、1口ずつ食べやすいように皮面にそって内側2〜3mmにぐるりと切れ目を入れ、表面に格子の切れ目を入れる。切り口にサラダ油をはけで塗り、オーブントースターまたはグリルの中火で火の通りを見ながら5〜10分加熱する。
- たまねぎは薄切り、ピーマン、パプリカは種を取り輪切りにする。
- 1のくろべえなすの切り口にトマトケチャップを塗り、2とサラミ、マッシュルーム、チーズをのせてオーブントースター又はグリルの中火で5〜10分焼く
【サファイヤなす】
山形市内で「蔵王サファイヤ」としてハウス栽培されている特産野菜。主になす漬けに利用されています。
■産地情報
3月下旬〜11月中旬が収穫時期です。
■販売情報
県内の小売店で購入できます。
【薄皮丸なす】
自家用野菜として古くから置賜地域全体で生産されてきた伝統野菜。果実は丸く、一口大の大きさで収穫されます。各家庭でお茶請けとして振る舞われる「一夜漬け」は皮がパリッと歯ざわりが良い食味絶品のなすです。
■産地情報
6月下旬〜9月下旬が収穫時期です。
■販売情報
置賜地域一円で購入できます。