
常に最高の「輪ぎく」を目指す産地の気概
栽培ぎくは奈良時代に中国から薬用として伝わり、平安時代に貴族によって観賞の対象になった。従って栽培の歴史も長く、多様な品種が生まれてきた。山形県では村山地方と庄内地方を中心に輪ぎくやスプレイぎくが栽培されている。
1本の茎に1輪の花をつけ、凛とした美しさを見せる輪ぎく。一般用の需要もあるが、やはり仏花用がメインだ。「出荷はお盆の頃がピークで、次はあえてずらし、秋彼岸に出します」と生産者。きくはもともと秋の花で、日が短くなると花芽をつける。この性質を利用し、ハウス栽培ではシェードで暗くして開花を早めたり、逆に電照を使って開花を遅らせたりし、出荷時期を調整するのだ。
定植からおよそ4カ月後が収穫期となるので、逆算して植える。その後摘心、支柱立て、摘芽・摘蕾、潅水など、細やかな作業が続く。「土づくりがまた大変ですが、仲間たちと研鑽を積みながら、最高クラスを目指しています」とのこと。こうした努力が実り、山形県産の輪ぎくは、市場で高い評価を獲得している。
華やかな「スプレイぎく」も多彩に生産
一方、1本の茎に多くの花をつけるスプレイぎくも、近年は人気が定着した。色も豊富で華やかなことから、輪ぎくとは別の需要があり、県内産地では色づきの良い多彩な品種を生産している。
ところで、きくを選ぶ際は花が開き過ぎず、葉が垂れていないものがいい。
★主な産地★
山形市・寒河江市・鶴岡市
★花言葉★
清浄、明るい、高尚、高潔
★収穫時期★
輪ぎく 7月〜11月
スプレイぎく 5月〜12月

