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ぶどう 品目●果実
品名●ぶどう
◎ブドウ科のつる性落葉果樹/ヨーロッパぶどうとアメリカぶどうに大別され、日本では病害に強く、多湿な所でも栽培できるアメリカぶどうが主流。わが国での栽培は12世紀後半の甲州ぶどうに始まったが、本格的に栽培されたのは明治以降である。世界には一万種を超える品種がある。

ぶどう
約300年前。甲州から、鉱夫と一緒に来たぶどう。
動画での紹介はこちら56k256k
ぶどう

ぶどう棚
ぶどう棚のある斜面はけっこうな角度。棚の下に入ってみると明るく、日差しがまんべんなく入るのがわかる。
 夏から秋、国道13号線の高畠町や南陽市周辺を車で走ると、見慣れない光景に出あう。なだらかな丘陵地全体が幾何学的な模様を作り、柔らかい日ざしに銀色に輝いている。よく見ると、ぶどう畑だ。アーチ型のビニールハウスが連綿とつながり、まさに圧倒されるほどのスケール、一大ぶどう団地だ。
 山形県のぶどう栽培の歴史はかなり古い。南陽市鳥上坂のぶどうの碑には、「ここは江戸時代初期にぶどう栽培が始まった、山形県ぶどう発祥の地。地区内の大洞鉱山が隆盛していた頃、甲州(現、山梨県)の鉱夫が甲州ぶどうを持ち込んだ説、また出羽三山に通じるこの街道を通って、修験者がぶどうを持ち込んだ説の2つが伝えられている」とある。いずれにせよ甲州の地とこの現在の南陽市辺りの地形に、昔人は共通する風土を見いだしたに違いない。その結果、江戸の後期にはすでに、このあたり一帯で甲州ぶどうが作られていた。
 明治になって欧州種や米国種のデラウェアなどが入ると、いよいよ産地として盛んになる。大正初期には、米より高い値が付き、ぶどう景気に沸いたという。現在、山形県はぶどう生産量で全国3位を誇っている。
 9月半ば、高畠町のぶどう畑を訪ねると、「高尾」の収穫のさなかだった。その紫紺に染まったたわわな房は、みごとというよりほかにない。少し細長い1粒1粒にパン!と張りがある。「軸もとが隠れるぐらいに粒がついているのが、房の理想形」と生産者。「表面の白い粉は果粉(ブルームともいう)で、雨から自分を守るもの。多くついているほど新鮮」だそうだ。
 ぶどうはやせた土地を好む。日照が十分あって、昼夜の寒暖の差が大きく、成熟期に雨が少ないなどなど──山形県のぶどう産地はどこも好条件で、山梨の勝沼地方ともよく比較される。8〜9月に吹きさらす山風の冷たさも、ぶどうの成熟度と甘味を助けるという。

芳醇な香りが立ってみずみずしく、甘い。
デラウェア
親しみある美味しさで安定した人気の「デラウェア」。最近では大粒もよく見かける。
 ぶどうづくりは収穫直後の枝の整理から始まるが、肥料やりも含め準備は雪の前にすませなくてはならない。ぶどうの木は、基本的に積雪には弱い。積もった雪がぶどう棚に圧力をかけ、木を引き裂いてしまうこともあるからだ。翌年の5〜6月、新芽が出たら、いい芽だけを残す。そして日当たりを考えて枝ぶりを決め、有機質の肥料を与え、袋かけ、水やり、防鳥対策と暑い中での作業が続き、やっと収穫だ。夏の昼間の気温が高く、夜温が20度前後が着色や糖度ののりにいいとされ、この辺りはその条件にもピッタリと言える。
 指先ではじくように収穫したての実を口に入れてみる。芳醇な香りが立ち、みずみずしくて、とにかく甘い。粒も大きいので食べごたえがある。
 昔、甲州からやってきた鉱夫たちは、ふるさとを思い出しながらこの地のぶどうを食べたのだろうか…。ここまで洗練されたおいしいぶどうだったら、鉱山そっちのけで仕事にならなかったかもしれない。

ぶどう
●産地
 高畠町 上山市 山形市
 南陽市 朝日村 ほか
●主な品種と収穫時期
収穫時期

【成分表】(可食部100g当り) 【取り寄せ情報】
エネルギー 59kcal 、水分 83.5g、たんぱく質 0.4g、脂質 0.1g、炭水化物 15.7g、灰分 0.3g ●JA全農山形 直販センター
tel.023-655-3688
fax.023-655-3635
●JA全農庄内 園芸販売課
tel.0234-26-5251
fax.0234-23-7731

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