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りんご 品目●果実
品名●りんご
◎バラ科の落葉高木/起源は西アジアで、紀元前にヨーロッパに広がり、栽培の歴史は4000年を超える。日本には1871年にアメリカから導入され、現在は諸外国には見られない独特の品種がある。リンゴには、血糖値及び血中コレステロールを低下させる作用もある。

りんご
まさに輝くリンゴ・スター!
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りんご

昭和初期の畑 昭和初期の畑。紅玉・倭錦に加え、この頃になると国光(こっこう)・印度(インド)などの新品種も加わる。
 果肉の中にアメ色の蜜がたっぷりと入った、山形の『ふじ』を食べた経験がおありだろうか?かぐわしい香り、シャリッとした歯ごたえ。究極は爽やかな酸味と、惜しげもなくふんだんに散りばめられた甘味の、ウルトラC級のバランスだ。知る人ぞ知る、山形県が生んだもう1つの「日本一」を、ここに披露しよう。
 『ふじ』は今でこそ袋をかけない栽培法が主流を占めるが、以前はどの産地でも袋をかけるのが当たり前だった。そんな時代に、「安定の有袋栽培から、未知の無袋栽培へ」、全国で最も早く、『無袋ふじ』に取り組んだのが山形県朝日町。昭和45年のことである。
 当時はりんご栽培がようやく定着した頃。規模拡大という次のテーマに向け、1個1個袋をかけることは、手法としては安心だが、手間がかかり過ぎる。そこでもっと省力化でき、品質的にも他にまさるものを…との目標を掲げることになる。「袋が外れて育ったりんごを見ていて、無袋栽培もいけそうだ!との思惑があった」とは、無袋ふじ栽培に当初から関わってきた生産者の1人。同志63人が、まず自分の畑の1本を無袋で作ってみることから始まった。意外にも、できたりんごの味は糖度が2度ぐらい上がってより甘く、さらに酸味も増え、実際にはこれまでにないうまさになっていた。

江戸っ子もビックリ。

典型的な盆地の様相。
典型的な盆地の様相。昼夜の寒暖の差が大きい、梅雨の長雨が少ない、日照がたっぷりなど好条件を整える。
 「とにかく味で勝負したかったので、東京に何度も乗り込み、小売店の店頭で直接消費者に試食してもらった」、「もちろん誰もがそのおいしさにビックリしていました」、「りんごってこういう味だったの?ともいわれました」。なんと2年目には有袋のりんごよりも値が高くなり、地元では無袋栽培に切りかえる生産者も増えた。
 技術的な面でも地道な研究が進み、着々と実行に移された。「木の形がうまさを表す」ことに着眼した生産者たちは、何よりも樹勢(樹の育ち方)を重要視し、細かな決め事をもうけた。『新しい枝は6月まで30cmの伸びとし、その後は実に栄養を回して生育する』、『受粉はハチや人工受粉を3回繰り返すなどして吟味』し、さらに『有機肥料の作り方』、『摘果の方法』などにも試行錯誤を重ねてきた。「味にかけては、日本一ですよ。東京の市場関係者の評価も一致しています」。
 こうした研究・努力に加えて、山形県の場合は、「運命的においしくなる」という好条件がそろっていたことも見逃せない。寒暖の差の大きい内陸性気候が、実のしまりや味を良くすること。太平洋側に比べて梅雨の長雨が少なく、日照がたっぷりあることなどは、まさに天の恵みだ。
 収穫前の無袋ふじの果樹園は、晩秋の空気に豊かな実りの喜びを満たしている。「太陽に透かすようにして、りんごのお尻を見る。うっすらとアメ色に見えるのが摘みごろ。ここまで待って出荷します」と生産者。なるほどお尻が半透明なアメ色になっているりんごがある。試しに1個もいで割ってみると果たして、蜜が大量に入っていた。甘さも香りもたっぷりで、そのみずみずしさに驚かされる。そして「この辺りでは、昔からどんな種類のりんごにも蜜が入ってましたね」とも。

旬へのこだわり。

りんご
首都圏での売り込み初期。蜜入りを知らない人が恐る恐る口に運んだが、一口食べると「うまい!」と目を丸くしたそうだ。
 この「蜜」だが、正体は何なのだろう?──植物はたいてい、葉で光合成を行うが、この光合成でブドウ糖などを作って養分とする。りんごの場合は、ブドウ糖がソルビトール(糖アルコールの一種)のかたちで実に送られてくるが、熟度が進むとこれが一段と促進される。大量に運ばれたソルビトールは、果実の維管束(水や栄養の流れる通路)からもれ、細胞と細胞のすき間に流れ込む。この状態が蜜入りで、完熟度の高さに比例するものだ。
 どこの地方でも完熟すれば蜜入りりんごはできるという。しかし出荷時期と気候条件とのかね合いで、蜜が入る前に収穫せざるをえない場合も多い。ところが山形県は、りんご本来のおいしさが生ずる完熟期と収穫期がみごとに合致し、出荷できるという恵まれた土地柄であるのだ。
 今、山形県のりんご生産量は全国第4位。「日本一の蜜入り無袋ふじ」はもちろん、つがる、王林、千秋など、他の品種もいわずもがなのおいしさ。さらに県では山形のオリジナル品種の開発も進めており、市場デビューはまもなくである。どんなりんごができるか楽しみだ。
 ところで、蜜入りりんごはそのままおくと、蜜が散ってしまう。「旬」の食べ頃サインを逃さずに、おいしいうちに食べたいものだ。

ショートショート
りんごのすべてが味わえる、
りんごづくしの朝日町。

朝日町には、町とりんご栽培との歴史が楽しめる「りんご資料館」、13ヶ国170種もの珍しいりんごが栽培されている「世界のりんご園」などユニークな施設がある。りんごに関する情報が一気に得られ、一日で相当詳しくなれるかも…。そして知識欲を満足させたあとは、近くの「りんご温泉」へ。りんごが浮かんだ湯舟のほか露天風呂もあり、雄大な月山・葉山・朝日連峰を望みながら入浴できる。
●りんご資料館・世界のりんご園
  Tel 0237(67)2114
(朝日町産業振興課)
●りんご温泉
  Tel 0237(67)7888
りんごづくし

りんごづくし

りんご
●産地
 天童市 東根市 朝日町
 山形市 大江町 ほか
●主な品種と収穫時期
収穫時期

【成分表】(可食部100g当り)
【取り寄せ情報】
エネルギー 54kcal 、水分 84.9g、たんぱく質 0.2g、脂質 0.1g、炭水化物 14.6g、灰分 0.2g ●JA全農山形 直販センター
tel.023-655-3688
fax.023-655-3635
●JA全農庄内 園芸販売課
tel.0234-26-5251
fax.0234-23-7731

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