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 もち

品目●もち
品名●もち
◎餅の文化は東南アジア経由で伝わったと言われる。糯飯(粘りのある飯)、持飯(保存可能な飯)さらに望月の望などが語源との説があるが定説はない。

2008年度版に更新しました
もち
年中行事に餅はつきもの。餅好きな山形県人。





 県下の地域によって多少の違いはあるが、行事と餅とのかかわり方を記してみると…。まずお正月。村山地方・最上地方・置賜地方に共通する餅基本3品は、「小豆もち」「納豆もち」「雑煮」で搗(つ)きたてをちぎったもの。一方、庄内地方では「あんこもち」「澄ましもち」の2品。澄ましもちは雑煮だが、餅は「丸もち」である。一般に丸もちは関西以西のもので東北では珍しい。推察するに、最上川舟運の関係から、庄内には北前船による京文化の流入があり、丸もちが発達したのではないかと考えられる。
 このほか各地で小正月・ひな祭り・大田植え・盆・刈り上げ…といった欠かせない行事には必ず餅を搗く。地域によっては、二月の事始め・春の彼岸・お釈迦様の日・蚕が終わった後・重陽の節句・大師様の日・大黒様の日…なども加わる。
 興味深いものでは庄内の大鮭小鮭(おおすけこすけ)。これは産卵を終えた鮭たちが鳴き声をたてて川を下る日といわれ、その声を聞かないよう、音を立てて餅を搗く…という珍しい風習もある。
 特別な日と、餅との密接な関係。過酷な自然を相手に生き、そして糧を得ていた先人たちは、神に対する感謝や願い、そして祈りの気持ちを、「餅を搗(つ)く」というかたちで伝えてきた。今なお受け継がれる独自の餅文化を垣間見ると、自然を敬い慈しむ心が、時代が変わった今でもこの風土に脈々と生き続けていることがよくわかる。
 山形で栽培されている主なもち米の品種としては、「でわのもち」「ヒメノモチ」「わたぼうし」などが代表的。

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