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水産物1
アユ カジカ ニジマス ヤマメ イワナ サクラマス サケ
水産物2
八つ目うなぎ モクズガニ スルメイカ トビウオ ハタハタ 細口カレイ 寒鱈
水産物3
天然岩牡蠣 一口あわび さざえ あおさ 岩のり アラメ
品目●水産物 1
◎山形県は数ある山を源として、河川も多い。代表的な最上川は幹線流路延長約225kmで有数の大河。他にも豊富な雪解け水を擁する水質の良い河川が多く、渓流魚生息に好環境を与えている。また山形県の海とは日本海だが、海側の庄内地方は海の幸も多彩で四季折々に旬の味覚を味わえる。
こちらは、西置賜郡白鷹町にある日本一の規模を誇るアユのヤナ場。
アユは川石の表面についた藻を食すため、独特の香りがあるところから「香魚」とも呼ばれる。
アユ科
釣りのメッカでは「アユも町民」が合言葉。
山形県内の河川ではアユも相当になじみ深い魚である。最上郡の最上町・舟形町を流れる小国川一帯は、東北でも有数の稚アユ放流量を誇るところで、毎年7月1日の解禁日を心待ちにして県内外からたくさんの人々が訪れる。友釣り専用区に指定されている最上町の瀬見温泉付近では、毎年7月の第三日曜日(濁り・水量によって延期の場合も)に恒例の〈鮎釣り大会〉が催され、日本全国からの太公望たちで大いに賑わう。釣り大会のあとの温泉を楽しみに、毎年遠くからやってくるファンも多い。また、この小国川で釣れるアユは別名「松原アユ」とも呼ばれ他のアユとは区別、珍重されている。体長が20cmを越す大型のものもあり、身が引き締まって味もすこぶる美味!と評判だ。
カジカは、産卵した雌は子育てせず、雄が卵を保護する習性がある。また体表にはウロコがない。
せせらぎも美しい富並川の流れ。川底の石がきれいに見えている。
カジカ科
存在は清流の証し。河川環境のバロメータ。
カジカには大卵系と小卵系の2系統がある。杜父魚・鰍…または「鹿肉のようにうまい魚」と言う意味で河鹿とも書く。カジカは、河川の中流から上流域にかけての玉石の多い所にすみ、エサはユスリカやカワゲラの幼虫を好む。特にカワゲラの幼虫は、澄んだ水が緩やかに流れる山間の渓流や、平地の川でも水の汚染されていないところにのみ生息するが、カジカの姿も同様の場所で確認されることから、「カジカのすむ川は水がきれい」と言われる。酒田市の北方を流れる日向川・月光川、月山に源を発する立谷沢川と、合流する最上川付近・相沢川等でよく見られる。内陸部では村山市を流れる富並川がカジカの里として有名。
鮮度は対表面の斑点で見る。鮮やかで明瞭なものがよい。
サケ科
放流・養殖の適魚。県内でも数カ所で実施。
英名はレインボウトラウト。体表にある側線部がピンクの帯状で、虹を思わすことから虹鱒と呼ばれる。日本には明治10年以来、数回にわたってカリフォルニア州の渓流系(レインボウトラウト/淡水型)と北方域系(スチールヘッドトラウト/降海型)が輸入された。日本での自然繁殖は珍しく、そのほとんどが養殖による。主養殖地は山形市、東根市、天童市で、蔵王ダム下流、山形市を流れる馬見ヶ崎川・米沢市の水窪ダム付近・長井市の木地山ダム付近等ではかなりの大物も期待できる。ニジマスは、基本的には低温の渓流や湖沼に生息するが、他のサケ・マス類よりは多少高い水温でも(25度以下であれば)大丈夫だと言われる。
パーマークとは幼魚時に現れる斑点のこと。ヤマメには大きくなっても鮮明に残る。
尺を数えるものは、引きもまた格別だ。これぞ醍醐味!
サケ科
「五月ヤマメでアユかなわん」の通り、旬は春。
渓流の女王の異名を持つ。小判状の斑紋(パーマーク)が美しく、行動も活発なことから渓流釣りの対象として好まれている。冷水系で、現実的にはネイティブ(天然物)は激減しており、よほどの奥に入らない限り捕獲は難しい。下手をすれば絶滅したかもしれない女王は放流という手段で回復を見、川での魚影を濃くしている。主養殖地は米沢市、飯豊町、小国町で、型のいいヤマメが作られている。尾花沢市を流れる丹生川本流、最上町の最上白川、金山町の金山川本流、西置賜郡飯豊町の白川等では良型がよく見られる。西村山郡朝日町を流れる朝日川沿いの立木部落一帯は、幅広ヤマメのスポットとして人気がありヤマメの里と言われる。
特徴は白い斑点。一部着色した斑点を持つものもいる。イワナは変異が多く少しでも生息域が異なると、その姿に微妙な違いが出てくる。
イワナは直射日光を嫌う。昼でも暗い谷川の淵や滝つぼ、大岩の陰などに生息。
サケ科
人里離れた山の奥深い渓流。神秘の魚との遭遇。
幻の魚…イワナ。氷河期の遺物と言われ、地球の温暖化に伴って水の冷たい山岳の渓流へと追いやられた魚である。夏でも最高水温が18度以下でないと生息は難しい。イワナは大岩が点在し、急流が白い泡となって走るような川を好む。隠れ場(エゴ)があることも条件のひとつだ。エサはカゲロウ類の幼虫他、悪食。新潟県境の西置賜郡小国町を流れる玉川・荒川は源流部まで魚影が濃く、メッカ。月山を望む、日本でも有数の清流寒河江川に注ぐ各支流も好ポイント。タキタロウで有名な東田川郡朝日村の大鳥池や東大鳥川・西大鳥川・八久和川一帯は大イワナで知られるが最近は激減している。
ふっくらと脂がのり、コクのある味わいはまさに絶品。きめ細やかな肉質で、口に入れるとホロッとほどける。
美しく、そして大きく成長したサクラマスの勇姿。首都圏では〈本鱒〉と呼ばれる。旬は春…。花見をしながらの一献に、サクラマスが肴なら最高のぜいたく。
サケ科
桜の頃、川に上りはじめる。その生態には不思議がいっぱい。
かつては山形県内に広く生息し、姿・形はもちろん、味も格別の高級魚サクラマス。近年は数が減ってしまい、地元でも簡単にはお目にかかれなくなってきた。そこで豊かな自然と環境保護のシンボルとして見直し、同時に水産への親しみを深めようと平成四年、サクラマスが〈山形県の魚〉に選ばれた。
ところでサクラマスとヤマメは、同じ親から生まれながら、育ち方の違いで、全く違う魚に成長してしまうということをご存じだろうか??
サクラマスはサケ科の魚で、名前の由来は春、桜の季節に産卵のために川に上ってくるから、あるいは身の色が桜色だからなどといわれる。その脂の乗ったおいしさはマス類の中でも最高とされ、庄内浜の春の味覚として珍重されてきた。
サクラマスの一生は、まず春(3〜5月)、海からふるさとの川を上りはじめた親魚が、秋(9〜10月)に上流で産卵する。すぐに親魚は死んでしまうが、卵は川底で冬を越し、翌年の春に稚魚となり、川の中を泳ぎ回るようになる。さらに次の年の春になると、海の生活向きに体表がスモルト化(海水での脱水症状を防ぐため、体が銀白色に変化)する幼魚と、そのまま変わらない幼魚とに分かれる。こうして海に下る魚はサクラマスに、もう一方は川にとどまってヤマメになるとされる。
もっともっと身近な魚に。県をあげての増殖体制に期待。
海に行った幼魚はオホーツク海まで回遊し、翌年の春には体重3キロ前後まで成長して、川に戻ってくる。同じ親の子でありながらサクラマスとして降海する魚と、ヤマメとして一生を淡水で過ごす魚と…。自然界はまさに謎だ。 山形県では平成7年、全国で初めて、サクラマス専門のふ化場を開設。翌八年の春、20万匹の幼魚を西村山郡大江町の月布川に放流した。放流地点まで戻るのは10年秋、回帰率はわずか一パーセントといわれるが、期待が集まる。 酒田市の赤川河口、袖浦橋から新川橋辺りは昔からサクラマス釣りのメッカ。月布川にも、銀鱗躍るその姿が帰ってくることを大いに期待したいものだ。──サクラマスが再び身近な魚になる日も遠くはない。
サクラマスの卵。受精してから約30日で発眼。ふ化槽では卵から生まれてふ上するまでの管理を行う。
自動清掃ができる装置を備えた幼魚・親魚池。ふ化場の脇を流れる月布川(つきぬのがわ)の水を利用。
より自然に近い条件でふ化・飼育するため、清流で水量の豊富な月布川が選ばれた。この上流にふ化場がある。昔はこの川でもサクラマスが見られたという。
海に下りない、いわゆるヤマメ型には雄が多い。それでヤモメが転じてヤマメになったという説も…
より自然に近い条件でふ化・飼育するため、清流で水量の豊富な月布川が選ばれた。この上流にふ化場がある。昔はこの川でもサクラマスが見られたという。
婚姻色に染まったサケ。これで体長約80cm、けっこう重い。片手で持ち上げるのがやっとだった。
サケ科
数万キロの旅を終え、故郷の川に回帰する不思議。
古代、サケがのぼる川沿いには大きな集落ができていた。人間とサケとは、かなり昔から密接な関係にあったと言える。現在のような人工ふ化が一般的になるずっと以前、宝暦・明和年間(1751〜1772)には既に、川にのぼって来たサケを保護し天然繁殖させる〈種川制度〉というものが存在した。最初が新潟県、次いで山形県の月光川で導入され、その後全国の河川に広まり明治まで続いた。今では月光川流域周辺に多くのふ化場があり、晩秋にはおよそ4年間の北洋の旅を終えた約1万〜2万匹のサケたちが、懐かしい故郷の川の匂いにたぐり寄せられるように回帰してくる。内陸部では鮭川村(最上郡)にもふ化場があり、その名も鮭川には長い旅を終えた多くのサケたちが帰ってくる。庄内地方ではサケを「イオ」と呼ぶが、これはウオ(魚)が転じたものという。人々にとって、魚の代表格がサケであったという証拠だろう。10〜11月には、サケになじみ深い地域で〈鮭まつり〉が行われる。恵みに感謝すると共に親しむためのイベントが数多く催される。
出羽富士と呼ばれる雄大な鳥海山を望む、月光川の流れ。写真では見えないが、実際にはサケがのぼってきていた。感動的な情景である。
〈鮭まつり〉でにぎわう川。つかみどりに子供たちの歓声があがる。
頭から内蔵まで、サケには捨てるところがないと言われる。
海水から淡水へとからだを慣らしながら、徐々に上流へと向かう。
水産物1
アユ カジカ ニジマス ヤマメ イワナ サクラマス サケ
水産物2
八つ目うなぎ モクズガニ スルメイカ トビウオ ハタハタ 細口カレイ 寒鱈
水産物3
天然岩牡蠣 一口あわび さざえ あおさ 岩のり アラメ