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山形のうまいもの

サワラ|サバ科|旬:10月〜11月

日本一のブランドサワラ
「庄内おばこサワラ」

サワラ

 サワラは温暖な海を好む回遊魚で、瀬戸内海などの西日本では春を告げる魚として有名。以前は庄内浜まではあまり回遊しておらず、馴染みが薄かった。ところが、日本海を北上する暖流が強くなったためか、10年ほど前から釣り針に掛かるようになってきた。
 庄内浜での旬は、9〜11月。冬に向かって脂をたっぷりと蓄えたサワラが、はえ縄漁で漁獲され、極上の旨味を味わえる。これに目を付けた漁師達が、身が傷みやすいサワラをどうにか長持ちさせて、その美味しさを多くの人に知ってもらいたいと、「船上活締め神経抜き」という独自の鮮度保持方法を確立した。通常では2、3日の生食期間がなんと一週間にまで延び、しかも熟成によって味わいがどんどん深まっていく。
 さらに、志を同じくする漁師仲間が集い、“庄内おばこサワラブランド推進協議会”を立ち上げ、水産試験場と共同して鮮度保持技術の向上に取組んでいる。また、漁協や行政と販売戦略を検討して、庄内発のブランド魚を創出する試みも進めている。
 さて、ブランド名にある「おばこ」とは、若い娘という意味。この言葉を冠したのは、愛情をもって大切に育てていきたいという想いから…と漁師達は言う。一尾一尾丁寧に釣り上げると、船上で手早く鮮度保持処理を施し、港へ帰って丁寧に箱詰め。最後に本物の証であるタグを打って出荷する。
 この取組みが築地で評価され、今や「庄内おばこサワラ」は、日本一のサワラと評されるまで成長したのである。しかし、これで満足しないのが庄内おばこサワラブランド推進協議会のメンバー。抜き打ちの品質チェックや勉強会の開催など、今も試行錯誤は続いている。
 こうして創られた庄内おばこサワラは是非、生で味わってほしい。シンプルに刺身や炙り、生姜を載せた漬け握りも絶品。火を通せば定番の西京焼きはもちろん、白髪ねぎと一緒に頬張るしゃぶしゃぶも旨い。

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