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ホーム知る山形んまいもの探しの旅「ペロリンが行く」 > Vol.67:全国に誇る山形県産の啓翁桜

ひと足早く春を届ける山形の啓翁桜

外は真っ白な雪景色でも、季節を先取りして冬に花を咲かせる啓翁桜。枝いっぱいに咲く淡いピンク色の花が、ひと足早く春を届けてくれると人気が高いペロ。

山形県はこの啓翁桜の生産量が日本一で、国内はもちろん海外へも輸出されているんだ。西川町・東根市・酒田市が主な産地で、その中でも栽培が盛んな西川町では一大産地化を目指しているんだって。

桜といえば春なのに、どうして啓翁桜は寒い冬に花が咲くの? 好奇心がムクムクとわいてきた僕。さっそく山形県農林水産部園芸大国推進課・西川町みどり共創課・J Aさがえ西村山の方からお話を聞いて、西川町の生産者さんを訪ねたペロ♪

2025.12.5・2025.12.11・2025.12.16取材
取材地:山形市・西川町

春を先取り!促成栽培の技術も生産量も日本一を誇る山形の啓翁桜

山形県で啓翁桜の促成栽培に取り組んだのは昭和40年代後半からで全国的にも早く、今では日本一の生産量を誇るペロ。12月中旬から3月の冬期間に、切り枝で満開の花が楽しめる啓翁桜は、春を先取りしてお正月や卒業・入学シーズンを華やかに彩る花として需要が高いことから、消費者の手元に届く頃に開花するよう調整して出荷するんだって。

もうすぐ啓翁桜の出荷が始まると聞いた僕は、山形県農林水産部園芸大国推進課野菜花き振興専門員(兼)園芸団地推進専門員の高橋志津さんのところへ。まず啓翁桜の振興方針についてお話を聞きに行ったペロ。

新規生産者を増やし、さらに生産量・作付面積の拡大目指す

「啓翁桜は、山形県が力を入れている花き品目の一つ」と高橋さん。今年9月に改定された「山形県花き振興計画」では、生産量全国1位の産地を維持するため、さまざまな取り組みを展開しているペロ。

その一つが新規生産者の確保・育成で、啓翁桜は雪の多い山形県でも冬期間に栽培できるため、生産品目の一つとして啓翁桜を取り入れる農家が増えているそう。複数の品目を組み合わせることで農業経営も安定するため、研修会を開いて新たな生産者の掘り起こしに取り組んでいるペロ。

毎年、安定した数量・品質の啓翁桜を生産し、需要の高い12月と3月に合わせて出荷するとともに、作付面積の拡大を目指して省力化技術も導入。高橋さんによると、啓翁桜は枝の先端まで花芽が付くよう、春に枝の一部の皮を幅1cmほどぐるりと剥がす環状はく皮≠ニいう作業が必要で、とても手間がかかる重要な作業なんだって。そこで枝の伸びを抑える植物成長調整剤を活用するなど、省力化栽培技術を進めていると話してくれたペロ。

もちろん「啓翁桜といえば山形」といわれるよう、知名度アップに向けたPR活動も実施。僕も、全国に啓翁桜をアピールしちゃうペロ〜♪

「販売金額1億円」の産地づくりを目標に一大産地化を目指す西川町

県内の啓翁桜産地の中でも、西川町は一大産地化を目指していると教えてもらった僕。次は西川町みどり共創課を訪ねて、課長の渡邊永悠さんと課長補佐の鈴木雄太さんにお話を聞いたペロ。

山形県のほぼ中央にある西川町。冬は豪雪地帯で農業ができないため、最初4人の農家さんが冬場に出荷できる農産物として、荒廃したぶどう団地で啓翁桜の栽培を始めたそう。西川町の冷涼な気候が栽培に適していて収益性も高いこと、農家の高齢化などで農地の荒廃が進んでいたことから、町全体として荒廃農地を再生して団地化に取り組むことを決めたペロ。

西川町産の啓翁桜は市場での評価も高く、海外市場へも輸出

西川町では、平成29年に町・JA・西川町啓翁桜生産組合・県などで「西川町園芸団地化実践協議会」を設立。生産者・JAさがえ西村山と連携して、啓翁桜を生産する新たな担い手に農地を集積・集約化する「啓翁桜大規模団地化推進プロジェクト」を進めてきたペロ。

団地化の第1号は海味地区で、荒廃農地3.3haを再生し、啓翁桜団地に整備。促成温室・作業室も新設されたんだって。啓翁桜の園地は町内7箇所で整備し、栽培面積は合わせて34.1ha、生産者も13人に増えて、生産量は約30万本に。県内一の産地になったペロ。

その啓翁桜の評判についてJAさがえ西村山営農販売部園芸課課長補佐の小野勇次郎さんに聞くと、「西川町産の啓翁桜は、生産者全員が共同の促成温室を利用して開花調整するので品質が揃い、市場からの評価も高い。産地指定で注文も入る」と話してくれたペロ。国内では関東・関西の市場を中心に出荷し、ベトナム・香港・シンガポールにも輸出しているんだって。

「販売金額1億円」の産地づくりを目標に、啓翁桜の一大産地化を目指して生産拡大に取り組んでいる西川町。西川育ちの啓翁桜が日本そして世界の各地に飾られて、春の彩りを楽しんでもらえたら僕もうれしいペロ〜♪

令和8年1月9日(金)、首相官邸で吉村知事と西川町の生産者などが高市総理に啓翁桜をプレゼントしたペロ。

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