
国の指定産地として評価の高い最上地方
卸売市場でトマトに次ぐ扱い量を誇るきゅうりは、日本人に最もなじみの深い野菜の一つ。山形県の主産地は、40数年ほど前、水田からの転作で露地栽培をスタートさせた最上地方だ。気候的条件が合致したことと、生産者たちの地道な努力が結実。以来、身が締まって歯ざわりの良い上質なきゅうりを産出し、国の指定産地にも選ばれ、よりおいしく安定した供給地としての評価を高めている。
きゅうりづくりは、完熟堆肥による土づくりからはじまる。水やりは不可欠だが水はけも大事なので、水田からの転作畑では気遣いが必要。苗は病害に強いかぼちゃを台木とした接ぎ木を行い、アーチ型の支柱にネットを張ってつるをからませる、アーチパイプ方式で育てる。
昔は「黒いぼ種」、今は断然「白いぼ種」が主流
初夏、一帯にはすがすがしい香りが漂う。きゅうりのトンネルだ。
黄色い素朴な花が咲くとすぐに実を結び、太陽光を浴びてぐんぐん育つ。最盛期には、1日に2回も収穫するという。昼夜の温度差の大きさが、果肉を引き締めて、瑞々しく香りの良いきゅうりを作り上げる。
きゅうりには、表面のブツブツが白くて皮が薄い「白いぼ種」と、黒くて皮が厚めの「黒いぼ種」がある。今は全体の9割が白いぼ種で、どんな料理にも向くとして人気だ。選ぶなら、このいぼがチクチクするほど新鮮という。
★主な産地★
山形市・米沢市・鶴岡市・南陽市・酒田市・川西町・ほか
★主な品種と収穫時期★


