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ペロリンの山形旬情報

啓翁桜

2020年12月24日掲載

今日の旬な農産物

「冬に咲く啓翁桜」

啓翁桜

啓翁桜は、春先に公園などで花を咲かせるソメイヨシノと同じ桜の仲間ですが、小枝が多数枝分かれし、ピンクの美しい花がたくさん咲くため、花瓶などに活けて楽しむのに適した桜です。また、自然の中ではソメイヨシノと同じく春に咲きますが、山形県の気象条件と生産者の巧みな技術によって、冬に咲かせることができるようになりました。春を先取りした「冬の桜」は、お正月や成人式、卒業式などお祝いの日を彩る花としても人気を博しています。



冬に花を咲かせるしくみ

啓翁桜の枝を畑から切り出し、温室に入れて加温すると、春が来たものと勘違いして花を咲かせます。この技術を使って、時期をずらして何度も枝を温室に入れることで、12月下旬から4月頃まで途切れることなく出荷は続きます。啓翁桜は山形から全国に出荷されており、雪国から一足早く春が届くことに、驚きの声をいただきます。

栽培

活けるときに試したい3つのポイント

啓翁桜

啓翁桜は、下記のような点に注意して上手に管理すると、花が萎れにくくなり、長く楽しむことができます。

  1. 花瓶に生けるときに、枝の切り口部分を縦に割ると、水に触れる切り口の面積が増えるので、水を吸い上げやすくなります。
  2. 切花用の品質保持剤(花の栄養剤)を用いると、花びらがより開いて、見栄えが良くなります。また、花色のピンクを濃くする効果も期待できます。
  3. 暖房の効いた部屋よりも、玄関先などの気温の低い場所に飾っていただくと、より長く楽しむことができます。
啓翁桜とペロリン

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